当院の皮膚科では、皮膚疾患全般にわたる診断と治療を、基本的に保険診療にて行っております。経験豊富な皮膚科専門医が適切な診療を行いますので、皮膚のことでしたら何でもご相談ください。
上記のような皮膚疾患以外にも、乾燥肌、肌荒れなど、皮膚のことで少しでも気になることが出てきましたら、何でも遠慮無くご相談ください。皮膚科専門医としての見地から、お一人お一人に合ったスキンケア法をアドバイスいたします。
地球上にはカビ(真菌)がたくさん存在し、なかには病気を起こすカビもいます。白癬菌もその一つです。水虫では、この白癬菌が寄生して、ジュクジュクしたり、痒みが出てきたりします。治療には抗真菌薬が使われます。塗り薬と内服薬があり、爪白癬のように患部に薬の成分が届きにくいタイプでは、基本的に内服薬が選択されます(現在、爪白癬の塗り薬もあります)。血液検査で副作用をチェックしながら治療を進めます。
尋常性ざ瘡(にきび)の直接の原因は、皮脂の過剰な分泌と毛穴の詰まりです。ホルモンやストレスなどの影響により過剰に分泌された皮脂が毛穴に溜まります。この毛穴に溜まった皮脂を栄養源に、にきびの元となるアクネ菌は増殖していき、赤みや膿などの症状を招きます。にきびの種類と重症度を判断し、外用薬(抗菌薬の外用、イオウ製剤など)や内服薬(抗菌薬、ビタミン剤、漢方薬など)による治療を行います。
アトピー性皮膚炎は、痒みのある湿疹が頭部や体幹、四肢などに左右対称にできる慢性的な皮膚疾患で、良くなったり悪くなったりを繰り返します。多くの患者様は、皮膚が乾燥しやすい素因(ドライスキン)とアトピー素因(アレルギーを起こしやすい体質)を併せ持っています。治療では、ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏などによる薬物療法、および適切なスキンケアによって、治癒したのも同然の状態を目指します。
皮膚に触れたものの刺激や毒性が原因で起こる炎症や湿疹を接触性皮膚炎と言います。原因物質が不明な場合はパッチテスト(貼付試験)を行い、原因がわかったら、その物質が含まれるものに接しないようにし、短期的にステロイドや抗ヒスタミン薬などを用います。接触性皮膚炎にはアレルギー性のものもあり、原因物質に繰り返し触れて発症します。アトピーとは違い、原因を特定し、その刺激を除けば比較的容易に治せます。
痒みの強い、丸っぽい形をしたみみず腫れが数分~24時間以内にできて消えていく皮膚疾患をじんま疹と言います。多くは痒みを伴いますが、チクチクするような痛みや、熱く焼けつくような感覚が生じることもあります。じんま疹の原因は、食べ物や内服薬、細菌やウイルスへの感染など様々で、皮膚反応テストやアレルギー血液検査などを行って原因を調べます。治療には、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などを使います。
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によって発症しますので、水ぼうそうを経験した人にだけ起こります。症状はチクチクした痛みや皮膚の違和感から始まり、その部分が赤い斑点になり、やがて帯状の水ぶくれになって、強い痛みを伴うようになります。治癒後もしつこく痛みが残ることがあります(帯状疱疹後神経痛)。帯状疱疹は早期のうちに治すことが大切で、これにより帯状疱疹後神経痛の発症を少なくできます。
ヘルペスウイルス(1型・2型)の感染で起こり、口の周囲をはじめ上半身にできる口唇ヘルペス(1型)と外陰部や臀部などの下半身にできる性器ヘルペス(2型)があります。初感染で口内や外陰部に発疹が生じた時は、高熱と強い痛みが伴います。ヘルペスの治療では、抗ウイルス薬の内服や外用を行います。発疹の出る前にチクチク・ムズムズした感じなどの予兆の出ることが多く、その時点で内服を始めると早く治ります。
鶏眼・胼胝(うおのめ・たこ)は、足の特定の場所に継続的に圧力が掛かることによって発症します。うおのめは足の裏や指にできる硬結で、芯のようなものが見られます。歩くたびに刺激され、痛みを伴います。たこは皮膚が常に圧迫や擦れなどの刺激によって分厚くなるものです。うおのめと違い、芯のようなものが見られず、多くは痛みがありません。いずれも、厚くなった角質を削ったり切除したりして治療します。
虫刺症(虫さされ)による皮膚症状には、痛みと痒みの2つがあります。痛みには、虫が刺咬することによる物理的な痛みと、皮膚に注入された物質の化学的刺激による痛みがあります。痒みは、皮膚に注入された物質(毒や唾液)に対するアレルギー反応によって生じます。治療は、軽ければ市販の痒み止めでも間に合いますが、痒みや赤みがひどい場合はステロイド薬が必要です。症状が強いようなら、皮膚科を受診しましょう。
太陽光線に含まれる紫外線に人の皮膚が反応し、赤くなってヒリヒリとしたり、褐色になったりするなどの変化を起こすのが日光皮膚炎(日焼け)です。熱が出たり、水ぶくれなどができたりすることもあります。皮膚が赤く炎症を起こした時は、それを抑えるために、水や氷で早めに患部を冷やします。水ぶくれなどができた時や、しみが盛り上がってきたような時など、日焼け症状が強い場合は、皮膚科で診察を受けましょう。
尖圭コンジローマは、性器に発生する一種の「いぼ」です。病原体はヒトパピローマウイルス(多くは6型か11型)で、主に性行為による皮膚・粘膜病変部との接触で感染します。潜伏期間は3週間~8ヶ月(平均約3ヶ月)ですが、感染していながら発症しないケースも少なくないようです。症状としては、性器や肛門などに先の尖った鶏冠様の腫瘤が生じます。痛みはほとんど無く、せいぜい痒みや軽い違和感を伴う程度です。
尖圭コンジローマの薬物治療
ハトムギから抽出されたエキスを主成分とする漢方薬を内服することによる治療です。免疫力を向上させることによって、いぼの消退を促すと考えられています。
週に3回、就寝時に塗り、翌朝洗い落とします。時間がかかりますが、自宅で治療を行えるメリットがあります。
尖圭コンジローマの手術治療
いぼの最も一般的な治療法で、綿棒などを使って-196℃の液体窒素をいぼに塗布し、患部の細胞を壊死させます。少し痛みを伴いますが、麻酔は必要ありません。
局所麻酔をかけてから、電気メスを使っていぼを焼き切る治療法です。焼いた痕が治るまでに1週間くらいかかりますが、大きないぼには非常に効果的な方法です。
尖圭コンジローマの治療費用については、ご確認ください。
当院では、性感染症に関する検査を含めた「ブライダルチェック」を行っております。
いぼの薬物治療
ハトムギから抽出されたエキスを主成分とする漢方薬を内服することによる治療です。免疫力を向上させることによって、いぼの消退を促すと考えられています。
活性型ビタミンD3軟膏には、皮膚細胞の過剰な増殖を抑え、炎症を鎮める作用があり、いぼを徐々に平坦化させていきます。軟膏を塗布してから、テープなどで密閉します。
いぼの手術治療
いぼの最も一般的な治療法で、綿棒などを使って-196℃の液体窒素をいぼに塗布し、患部の細胞を壊死させます。少し痛みを伴いますが、麻酔は必要ありません。
巻き爪とは、足の爪の両端が内側に丸まって皮膚を巻き込んでしまう状態のことで、激しい痛みと炎症を伴う場合があります。 当院では「巻き爪マイスター」という医療機具を用いて巻き爪の矯正を行います。コイルばねのフックを爪の両端に引っかけて装着し、内蔵された超弾性合金ワイヤーの弾性力によって、爪の丸まりを徐々に矯正していく治療です。矯正中は爪の表面を医療用テープなどで保護して、装着を継続します。治療期間には個人差がありますが、通常は1~2か月で改善します。
当院では、皮下腫瘍の手術を行っており、脂肪腫や粉瘤(アテローマ)などを摘出いたします。皮膚の下にできる腫瘍(しこり)には、たくさんの種類がありますが、大きく「良性」と「悪性」(いわゆる皮膚がん)の二種類に分けられます。皮下腫瘍の術前診断は、皮膚表面にできる腫瘍(皮膚腫瘍)よりやや困難です。悪性の疑いがある場合には、手術で摘出したものを病理検査に出し、確定診断をつけます。
診療時間 | MAN | TUE | WED | THU | FRI | SAT | SUN |
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9:00~12:00 | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ☆ | × |
15:30~18:00 | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ☆ | × |
☆印、土曜日は9:00~15:00の診療
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